【入選】

心の余裕
筑紫女学園中学校  野譜泱「  14歳

「働き方改革実行計画」

政府は企業の競争力強化を目的としてこの計画を進めています。この計画を進めているのにはいくつかの理由があります。その中でも私が注目したのは、人口・労働力人口の減少です。

企業は労働力確保のため女性、高齢者、外国人に目を向けています。

結婚して、子供が生まれた後でも両親が以前と同じように仕事が出来るよう政府は様々な取り組みをしています。ですが、まだまだ満足のいくような状況ではありません。

先日、私はこんな話を耳にしました。

共働きの父、母、子の3人家族の家庭で、ある日お母さんが亡くなってしまい、シングルファーザーとして子供を育てることになりました。

ですが、お父さんは慣れないお弁当作りや地域の人との交流が上手く出来ず、思い詰めてしまったそうです。

この話を聞いて私は疑問を抱きました。お母さんは今まで働きながらお弁当を作り、地域の人とも仲良くしてきたのです。

女性が男性と同じように仕事をすることは徐々に増えていますが、母親が育児をするものだ、働くのも当然だ、という考え方は今もなお根強く残っていると思います。

そんな考え方を多数の人々が持っていたのでは、いつまでもこの国は発展しません。

政府が様々な計画を進めたところで仕事場での扱いに変化はあるものの、家庭での負担は母親の方が大きいまま、という現状に変わりはありません。

まずは、育休制度を取りやすくすること。

これで産後の育児は二人の分担も出来るでしょう。

ですが問題はその後です。子供が保育園・幼稚園、小学校、中学校となったとき果たして上手く育児の分担は出来るでしょうか。

そうなると、政府の取り組みだけではなく夫婦間の考え方、コミュニケーションの場が大切になるのです。

夫婦間でコミュニケーションを取り続けるには互いに心に余裕を持ち、思いやりを持って接することが重要です。

心の余裕。残業終わりの大人にそんな余裕はあるでしょうか。私だったらどうしてもイライラしてストレスが溜まってしまうでしょう。そこに思いやりのない一言を言われたら夫婦間のコミュニケーションどころではありません。

会社での残業によって心の余裕がなくなり夫婦間のコミュニケーションがとれず、共働きも出来なくなる。この悪循環を止めるために必要なこと、それは政府と私たち自身それぞれがやるべき事を全うすることだと私は考えます。

政府が政策を実行し企業全体で取り組めることは大企業はもちろん中小企業も取り組む。

その上で私たち個人が、他人とのコミュニケーションを大切にし、心に余裕をもたなければならないのです。

私はまだ、中学生という立場であり、働いた経験はありません。そんな今の私だから考えることがあります。

実際、自分が社会に出て働いてみたとき、今私が思い描いているようにはならないかもしれません。ですが、私は相手とコミュニケーションをとり、心に余裕を持ち、物事を落ち着いて考える心。それだけ心にとどめ、どんな仕事でも責任を果たしたいです。

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