【佳作】

はたらくという本質
筑紫女学園中学校  小林未奈  15歳

「あなたにとってはたらく理由はなんですか」

と質問をしたとき多くの人は、自分が生活をするため、家族を養うためなどお金が必要であるからと答えると思います。

しかしはたらくという本質が本当にお金を稼ぐためだけにあるのでしょうか。

通学途中や街を歩いているとき、仕事をしている人を沢山見かけます。その中には仕事におわれて疲れきっている人、時間によゆうが無くピリピリとしている人、仕事自体を楽しんでイキイキとしている人とさまざまな人がいますが共通していることは社会に出てはたらいていることです。

しかし今では収入の違いによってその人を判断したり、職業だけで決めつけて差別をしたりと偏見が多い社会になってきているなと感じます。

そんな中私がすごいなと感心した職業は夜中町中のゴミを集めるゴミ収集の方々です。

その理由は私が親からゴミ捨ての手伝いを頼まれたときでした。その日は出す時間が遅くなってしまい急いでいるとゴミ収集の方がいました。今は梅雨の時期で雨もとても多くじめじめとしていてゴミ捨て場はいつも以上に臭いがきつくなっていました。

それでも収集の方は、いやな顔をせずにもくもくとゴミを集めていました。

仕事だからあたり前と思う人もいると思いますが一般的に人が好まない仕事を率先して行っている姿を見ていて、はたらくということイコールお金を稼ぐためではないなと感じました。その仕事をすることで社会に貢献できたり、私たちの生活がなりたっていることを改めて強く思いました。

そして、はたらくことの本質を私なりに考えて見ると全ての職業で共通していることは、誰かのやくにたっていることだと思います。

医療系では人の命を助け、教育系では子供たちに学ぶことの楽しさを伝え、建築業では人々が住む家やビルをつくり、機械系では新たなコンピューターの開発などを行います。

それぞれの職業がそれぞれの役目を果たすことで社会がまわっていきます。だからなにか一つでもかけてしまうといけないのです。

このことから、現在仕事をしている全ての人たちに今やっていることは必ず誰かのやくにたっていて、けっしてお金を稼ぐためだけではないことを改めて知ってほしいなと思いました。

私はまだ自分ではたらいたことは一度もありません。しかし将来大人になって実際仕事をする時が来たら二つのことを守りたいなと思います。

一つ目は何故その仕事をしているのか、お金を稼ぐ以外の理由を一つ決めて明確にしておくこと。

二つ目は全ての仕事に責任を必ず持つことです。

そして学校では習うことの出来ない、はたらくことの厳しさ、難しさなどの社会勉強を沢山していきたいと思いました。

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