【努力賞】
仕事で学び、成長したこと
千葉県  関屋日奈乃  22歳

私は海外から帰ってきたばかりの者。

日本では正社員として働いたことはなく職歴といえば高校生の時のアルバイト。そんな私でも仕事をして成長できたことがある。高校を卒業し、昔から興味のあった英語の分野ヘ。

外語の専門学校ヘ進学、だが一年のうちに中退した。その理由はただ英語環境にいるということで、安心し、ぬるま湯に浸かっているだけだと思ったからだ。

そして、中退してから一ヶ月後。私は一人で、ニュージーランドという異国の地に足を踏み入れた。

驚いたことに習ってきた英会話なんてこれっぽっちも役に立たなかった。ただ自分の名前が言えて少しの自己紹介ができたところで、肝心な会話へとは繋がらなかったからだ。ただただ悔しかったと同時に、ぬるま湯からいきなり熱湯風呂に入った自分を少し客観視することもできた。貯金もそんなにあるわけでもなく、すぐさま働かなければ生きていけなかった。でも、ここはニュージーランド。英語力に不安を感じつつも履歴書片手にお店を飛び回る。ここでアルバイト募集してないですか?と東京よりも小さな街中をぐるぐると配り回る。

はじめは働ければどこでもいいとそんな風に思った。なので日本語で通じる日本食レストランで働かせてもらおう。そう思って行ったものの、どこのお店もその時は店員は足りていた。私と同じような考えをする人もいるのかと感じた。だから私は思い切って現地のカフェへと足を運んだのである。そして私の拙い英語でこのカフェの面接にやっとの思いで辿り着いた。そして、トレーニングが始まった。私は憧れのカフェで働けるとなって気分はウキウキだった。しかしそこには大きな落とし穴があった。

やはり、英語力。ただお客さんはコーヒーの名前を言っているだけなのに早すぎて聞き取れない。あっけにとられた瞬間、店長はそれを見かねて私にこのコーヒーをあの方に出しておいでとフォローしてくれた。

私はこの瞬間、自分が今一番役立たずだと感じてとても悔しかった。家に帰っても涙なみだの日々だった。だが自分に甘えてばかりはいられない。その日の言えなかった単語を書き出し復習したり、イギリス人の友達に注文の練習をしてもらったり、お客さんが注文している時の言葉を、そっくりそのまま自分がご飯を食べに行った時に使ったりなどした結果、一ヶ月後には一人でオーダーを取れるようになっていた。

私がこのことを通して感じたのは、仕事と言っても作業ではないこと。たくさんの学ぶことがあって吸収していく。そして自分のものにしていく大切さや、なんとも言えない楽しさを知った。仕事=嫌だ・疲れると言ったことばを耳にするが、全ては自分次第だと強く感じた。前から見たら嫌な仕事でも、角度を変えてみると案外楽しかったりする。私も実際、こんな役立たずならさっさと辞めたほうがいいのではと思ったが、英語以外の面で、掃除や料理を運ぶなど角度を変えてみると、私にもできることはたくさんあった。今思えば仕事を通して成長できた英語力は、宿題を嫌々していた頃より全く伸びしろも違った。

様々なライフスタイルがある中で、私はこれからも仕事を全力で学びそして楽しんでいきたいと思う。

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