【 佳 作 】

【テーマ:仕事・職場・転職から学んだこと】
建設業でありサービス業
島根県 仲佐昭範 38歳

私は、島根県にある電気・給排水や空調工事など、総合設備工事会社である島根電工グループのシンセイ技研に勤務し、入社して12年目になります。仕事の内容は、建築工事に付随した設備工事の現場管理を行っています。担当する現場の規模も、年々大型の物件を任されるようになりました。私の会社では、グループのスローガンでもある『「期待」をこえる「感動」を!』を全社一丸となって取り組んでいます。

島根県は人口も年々少なくなり高齢化が進んでいます。その中で地域密着型企業として地元地域の方々が快適に暮らせる生活環境の手助けを行っており、仕事をし続けることで地域に貢献出来ているのではないかと思います。しかし、ただお客様から依頼された仕事を、単にこなし、完成後に引き渡すだけでは、スローガンでもある「感動」を感じて頂けないと思います。では、どうしたら良いのかを考えてみました。

社長がある日、「私たちは建設業ではあるが、やっていることはサービス業をしているんだ」と私達社員に言われました。私は、この言葉を聞くまで、ただ設備工事を工期内に完成させ、お客様の依頼どおりの仕事をすれば良いと思っていました。この言葉をきっかけに、建設業でありながら、サービスを行うとは何だろうと考えるようになりました。

ある福祉施設の現場で、空調改修工事を行っていた時のことです。既設の空調機器を撤去して新しい機器を取付けていると、空調機器のパネルは締麗なのに、既存の換気扇は挨を被って汚れていたので、何とかしてあげたいなと感じました。工事の合間に、施設の方とお話ししている時、換気扇の汚れを思い出し、換気扇を点検させてもらえないかとお願いしました。その際、フィルター清掃を行い点検報告すると、お客様は大変喜んでおられ、感謝の言葉を頂きました。普段、施設職員ではなかなか出来ないところまでして差し上げたことに「感動」しておられ、これが「期待」をこえる「感動」なのかなと感じることが出来ました。また、この様なちょっとしたサービスなのかもしれませんが、このことが社長の言いたかったことなのではないかと思うようになりました。

私は、大小限らずさまざまな現場を担当しています。島根県の地域の特徴として、特に一般家庭の住宅においては、お年寄りや年輩の方々のお宅が多く、また、福祉施設も多くあります。そのため、工事をさせて頂いた際には、お客様の何かちょっとした困り事や、普段出来ない事がないか、自ら気づいた点が有れば提案させていただき、前にお話した様な経験から、意識して現場管理をするように心掛けるようになりました。

これからの私の課題として、お客様にどのような内容のサービスをすれば、「期待」をこえる「感動」をしていただけるのかを考え、行動しなければならないと思いました。その結果次第で、お客様の期待以上の仕事ができ、また要望に対し親切に対応したサービスをすることで、おのずと仕事の依頼が途切れることなく、地域社会に貢献していけると思いました。

「期待」をこえる「感動」を!

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