【 佳 作 】

【テーマ:非正規雇用・障害者雇用で訴えたいこと】
非正規・障害者の雇用の在り方
日本大学三島高校 町田崇 16歳

今日の日本社会を支える労働者の中で、私はこれまで通りに働いている正規労働者以外にも非正規や障害者の雇用の在り方について社会全体で議論しなければならないと考えている。

今日の日本経済は世界経済の不況により倒産する会社や失業者が増加している傾向が見られ、このような過程で非正規雇用者の割合も増えている。また、バリアフリー普及の低下や社会全体の意識の低さから障害者虐待や非正規雇用者と同じように、自分に働くという意思があっても周辺の視線が気になり、働けないという障害者達が少なくないのも現状である。私は非正規雇用者の中でも特に中小企業に勤めている人達は大変な思いをして働いていると感じている。円安が進んでいる現在、輸入費が高騰して経済的に厳しい企業や会社では労働者を減らすリストラによって最大限、人件費を切り詰めることにより経営を再び、立て直そうとする。その結果、失業者がでるということだ。大企業が円安の影響を受けて輸出を伸ばす一方で、中小企業は力を失うということでもある。

私はある展示会で障害者が作った作品を見たことがあるのだが、そこで展示されていた粘土で作られた動物や紙を使ったちぎり絵などは普通の人が書くより優れているとその時感じていた。障害者だからといって雇用しない、差別するなどの行為は絶対あってはならない。普通の人と同様に考えたり、意見を述べることは出来るのである。彼らは可能性を持っていると言えるだろう。また、私は先程述べた非正規雇用者においても同様に考えている。自動車や機械の部品もその多くが中小企業で働いている人達によってつくられていると私は考えている。日本に中小企業が多いこともあるが、彼らの努力なしにはモノの開発は成立しない。この日本からこれらの人材が次々と消えていくようなことになれば、国が成立しないばかりか人間の生活も成りたたないだろう。

このように非正規と障害者の雇用の在り方について私は、政府や地方自治体を含めた社会全体が彼らをより強く支援し力を発揮出来るような環境をつくることが必要だと感じている。無駄な歳出を減らし、彼らが安定して最後まで働けるようにすれば、生活の質も上がりよりよい人生を送れることは間違いない。

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