【 佳 作 】

【テーマ:女性として頑張りたい仕事・働き方】
立派な女性になるために
日本大学三島高校 橋本みすず 16歳

幼稚園教諭の仕事に就くことが、わたしの夢です。この職業に就きたいと思った理由はもちろん、子どもが好きとか、工作をすることが得意とか、ピアノを弾くことだったり歌うことが好きだから、ということもあります。

でも、ただ単純にこれらの理由だけでは、簡単に就ける職業ではないと、高校一・二年生で幼稚園に保育実習に行き、実際にこの職業を体験し思いました。忍耐と根性、そして一番は子どもに対する愛情が必要でした。さらに園児の親御さん、女性の幼稚園教諭には特に、お母さんの子育てのサポート、安心感や気持ちに余裕をもってもらうことも大きな役割であると感じました。集団行動で活動していく上での教育、また、幼稚園で生活する中で子どもにとって“初めて出来た”の瞬間を見届け、本当のお母さんのように一緒に喜び、褒めてあげることなどです。そして、子どもは、服装や言葉づかいなど何でも真似してしまうので、正しい服装、綺麗な日本語を使った言葉づかいで、常に自分が教育者の立場であることを心にとめ、子どものモデルとなれるように、いまから意識を持ち、自分でも仕事に誇りを持って働きたいです。

そしてもう一つ、わたしが、お母さんとしても、働く人としても、また女性としても尊敬できるわたしの母に少しでも近づくことがわたしの目標とする生き方です。

母の職業は、小学校教諭です。もちろん、楽な仕事なんて無いけれど、この職業は仕事に区切りが無い為、自分が想像している以上に大変なものだと思います。また、料理や洗濯などの家事も完璧にこなし、自分の自由な時間よりも家族のために使ってくれる母。一日の中でゆっくり休めるのは、睡眠時間くらいなのに、今まで母を見てきた中で文句を聞いたことがないです。でも、母も人間だから、ストレスや不満もたまっていると思うけれど、限られた時間の中でお洒落やライブを楽しむなど、自分でONとOFFのコントロールもしています。そんな母の姿を小さい頃から見ていて、わたしも大きくなるにつれて母の偉大さを感じ、今では尊敬する人です。

わたしは、誰にでも自慢でき、仕事に、自分に誇りを持って働ける立派な幼稚園教諭になりたいです。まだ先のことだから分からないけれど、いつか家庭を持つようになったら、家族のために仕事と家事を両立し、気持ちのコントロールをしながら娯楽も楽しむ、そんなわたしの“お母さん”としての姿を子どもが尊敬してくれるような女性になりたいです。これがわたしにとって、これから立派な女性になるための生き方であり、夢です。

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