【 佳 作 】
私は将来、管理栄養士になりたいと考えている。管理栄養士になるための勉強をすると同時に、福祉を学び、障害者のための就労支援の施設を起業したい。
私の弟はダウン症という障害を生まれながらに持ち、現在、特別支援学校へ通っている。そこでは、中学生になると、将来、働くための訓練をしている。主に、アルミ缶をつぶしたり、園芸や箱を作るなどの、決められた事を手順通り正しく行う作業である。健常者にとって、この作業は簡単なことかもしれないが、障害者にとっては、とても難しいことだ。ですから、中学生のうちから作業を習慣付け、身体面を強くしている。しかし、社会の現状は、そういった障害者を受けいれ、雇ってくれるところは少ない。もしくは、受け入れたとしても、他の社員の理解がなく差別を受けることがある。最近のニュースでは、就労支援施設でありながら、障害者に、暴力、暴言をはくなどの行為が内部告発された。私はその動画を見て実体を知り、とても心が痛かった。そして、深い不信感と怒りを抱いた。身内に、障害者がいるから他人事ではないという思いと、どうしてそのような事が起きてしまうのか、暴力を受けた人の両親は異変に気づけなかったか、そもそも施設とその家族との間でコミュニケーションがとれていたのか、など疑問が次々と出てくる。将来、弟が同じような目には遭ってほしくない。同じ事が起きている施設を無くしたい。障害者が働きやすい環境をつくりたいと思った。
普段から、料理をすることが好きで、独学で作ってきたが、栄養バランスを考えたり、日本の食文化はもちろん他国の食文化を深く学んで料理をふるまえるようになりたい。このような事から、料理と障害者を組み合わせた施設を起こしたい。私の作った料理やお菓子を障害者の人が箱につめたりすることを考えている。また、理解が少ないので、自ら福祉について学び、広げ、コミュニケーションの取れた会社をつくりたい。