【 佳 作 】
働くってなんだろう。生計を立てるため、社会に貢献するため、人それぞれあると思う。私は成長するために働く。口に出して言うことはなかなかできないが、生きていくことは成長していくことであり、その成長を大きく後押しするのが、働くということだと思っている。就職活動の時、自分の過去を何度も振り返った。中学、高校、大学と人生の節目を迎えるたびに「今度はこういう自分になりたい」と考え、新しい生活にわくわくしていた。しかし社会人となる今、もうこれまでのような節目はそう無いのではないかと思った。その時、今ここで自分に挑戦しなかったら、次いつ成長するきっかけが作れるか分からないということに気付いた。そこで苦手意識のあった営業職をやってみたいと思い、この仕事に就いた。私は人見知りだし、自分のことを相手に伝えることが得意ではない。こんな自分を変えられる最後のチャンスかもしれないと思って、今の仕事に臨んでいる。原動力は成長意欲だが、仕事をしているうちに他にも仕事をする意味を見つける。お客様の笑顔や一言に元気をもらうこと、上司から良い評価をされ認められること。お客様、職場の仕事仲間、周りに人がいて初めて自分の仕事が意味を成す。当たり前のことだけど、働いて改めて実感した。希望の職種に就けるのは秋からであり、今はまだ別の仕事をしている。毎日、思うように上手く仕事をこなせられず、「こうできるようになりたい」という目標だけがどんどん増えていく。学生時代より今の方が充実しているし、色々な可能性にわくわくしている。働くことにネガティブな人が多いようだが、仕事はただ時間を奪うものではないし、対価もお金だけではないと思う。私は大変で辛い時こそ、目標を持って自分を磨いていきたい。理想の自分になるためにはまだまだ多くの時間が要る。多くの人と出会って様々な経験をし、自分に投資していきたい。同じくらい周りの人にも良い影響を与えたい。口先だけにならないよう、その目標に向かって動いていく。