【 努力賞 】
【テーマ:非正規雇用・障害者雇用で訴えたいこと】
使い捨ての労働者
日本大学三島高校 福永シンイチ 16歳

現時点の非正規雇用について、単純な労働力だけになっているのではないかと思う。確かに、仕事をするというのは会社と労働者の契約であり、賃金を貰う代わりに会社に労働力を提供するものである。しかし、正規社員と非正規社員には大きな待遇の差があると考えられる。昇給、昇進、ボーナス、そして保険などなど。正規社員は会社の試験や面接等に受かっていることは確かで、非正規社員よりも待遇に差があるのは当然のことかもしれない、だが今の状態では非正規社員は使い捨ての機械と変らないのだ。

世間の目も非正規社員には厳しい。銀行でのローン、住居を借りること等正規社員では比較的簡単に出来ることも難しい場面もある。世間の目は非正規社員という職種なだけで、その人自身の価値を低く見てしまうのだ。

障害者雇用に関しては、世間の目は逆だ。障害のある方を積極的に雇っている会社は、世間から優良な、優しい会社だと見られる事が多い。だが会社をアピールするための材料として利用している会社も少数は存在するのだろう。

現在、労働者の三分の一は非正規雇用となっている。特に若年層で拡大し続けている。一度非正規雇用になってしまうと低い賃金に苦しみ、貯金をする事も出来ず、使い捨てされ、また非正規雇用になる最悪の悪循環となる人もいる。

そんな状況を打ち破るためにはやはり社会そのものが労働者をバックアップできる様な環境作りに徹していくしかない。法律の整備、ハローワーク等の職業安定所の更なる強化、そして会社自体が発展し、正社員を増やせるように経済も活発にしなければならないと、課題は未だ山積みである。社会全体で会社の発展、雇用の強化を行い次の世代を支える働き手を作らなければこの日本の労働力は落ち、会社も海外に移転、日本の経済はズタボロになるだろう。今こそ使い捨ての労働力ではなく、未来に継ぐ労働力を育てるべきだと私は思う。

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