【 努力賞 】
【テーマ:私が実現したい仕事の夢】
夢の実現のために
日本大学三島高校 遠藤萌恵 16歳

私は子供の頃から、なりたいと思っている職業があります。それは劇団員です。そのため、3歳からはピアノ、バレエ、合唱や歌を10歳からやり始め、今も続けています。幼い頃から音楽のことについては人よりできる方だと思います。練習に打ちこめば打ちこむほど、夢に向って頑張ろうと思います。初めから劇団員になろうと思っていたわけではありません。ある日、母と宝塚歌劇団の公演を見に行きました。幼いながらも、あの時感じたものは一生忘れられません。歌って踊って演技して、きれいな音と衣裳をまとい、何という美しい世界なのかと。言葉では表せられないくらいの感動を覚えました。その時に、今自分が習っているものもこちらの世界につながるものではないのかと思い、よりいっそう練習するようになりました。そして宝塚歌劇団だけでなく、劇団四季、SPACなどの劇団の公演を見に行くようになりました。レッスンしていく中で、辛くやめたくなった時も、夢をあきらめかけた時も何度もあります。でもここまで続けてきたのにやめてどうするのか、他の職業、夢を持てるのか、と思ったら、また頑張ろうと思えるのです。

今、将来のことを見すえて、歌のレッスンに力を入れています。大学に行って、もっと深く音楽に携わりたいと思ったからです。歌は今までやってきたものの中で、一番得意としているものです。歌はひたすら練習したらうまくなるという保障がありません。声の質、声量、声帯のつくり、産まれもった才能も必要なのです。私はコンクールに出て認めてもらった時、音楽関係者の方、実際に歌を使って職業をしている方々にほめてもらった時は、本当に嬉しく、アドバイスをもらった時、指摘された時もそれをバネにして練習しています。ほめられた時に感じるのは、
「夢をあきらめず、頑張ってきてよかった」
と、いつも思います。他にももしかしたら、なりたい職業や夢をもてたかもしれません。でも今、この道にすすんできて本当に良かったと感じます。歌うことは私にとっての喜びです。将来は歌っておどり、自己満足ではなく、お客様も満足してくれる、幼い頃私が感じたものを、魅せられる人になりたいと思います。

戻る