私が実現したい夢は日本とブラジルをつなげる食に関する仕事につくことです。
「ボンジーア、アキエブラジル」中学生の夏に私は初めて両親の故郷ブラジルを訪れました。現地では日本で経験できなかった朝の市場への参加や実際に目の前でカットされた果物を食べるなどを体験しました。祖父母との初対面では、ちょっと緊張しましたが、心広く迎えてくれて嬉しかったです。祖父母は当時80歳だったのですが、馬に乗って自分の牧場の管理をしていて、とてもそのような歳には感じられませんでした。その後父の兄が経営する寿司屋に行ったのですが、豪華なまかないを作ってくれて日本を思い出させるような寿司を味わうことができました。そこではびっくりする料理が出て、それは梅干しでした。日本では赤くて丸いしわしわの梅干しが主流ですが、そこでは赤い葉が梅干しとして出されていてしそ風味のおいしいものがでました。滞在中一番印象に残ったのが祖父の話しで、祖父は五歳ぐらいでまで日本にいたころに両親に教えてもらった「人」という漢字の意味を熱心にかたってくれました。それは、人というのは「棒二本で書くのは人間関係をあらわしていて、なぜなら一画目は二画目の支えがあるから立っていられて二画目がなかったら一画目はたおれてしまう。人間も同じで一人の人は、人の支えがあるからこそ、立てられるんだよ、立っていられるからこそ生きられる」と言い、そのとき人との関わる大切さを改めて感じこのような夢を抱くようになりました。
実現するためには、まず語学力を磨く必要があります。だから家族との会話にもっとポルトガル語を勉強に励みたいです。次に食に関することについてたくさんの技術や知識を身につける必要があるので、料理の本を読んだり、栄養学を学んだり、素材を生かす力を身につけたいです。最後はブラジルについて行事や文化をもっと深く知る必要があります。そのためブラジルにもう一度訪れたり、様々な観光書を読んで、さらにブラジルに興味を持ちたいです。
ブラジルにと日本という二つの祖国を持ち両方の文化・習慣・社会を経験した私だからこそ自分にしかできない夢だと思っています。まだ具体的にどのような仕事につきたいか決まっていませんが、自分の持っている素材を100パーセントだすことができる仕事に入れるように今を懸命に生きたいです。そして日本とブラジルをつなげる食に関する仕事につきます。「オブリガーダ」