【努力賞】
【テーマ:さまざまな働き方をめぐる、わたしの提言】
未来ある人達へ
三重県  中村和美  44歳

私自身は、学歴もないし、ごくごく普通の主婦だ。私は、人に頑張れって言われるのも言うのもあまり好きではない。私は、パートだが子育てもしながら様々な職種についてきた。今までに、自分自身が人として感じてきたことを、自分なりに、人として若い人たちに伝えたいと思う。

今でも、ふとした瞬間、何故、仕事をするのだろうと振り返る。仕事をするのは、人の付き合いとかもあって面倒くさいと思うこともある。しかし、有難い事に、仕事を通じて出逢った人たちから、沢山、大切なことを教えてもらったし、学ぶことの喜びも感じさせてもらった。そのおかげで、人生が楽しく彩られたと感じている。

仕事に対して、人それぞれ考え方も違うと思うし、受けとらえ方も違うと思うが、人と人との出逢いの中で、仕事に対しての想いも、考え方も変わったように思う。

朝起きて、朝食を食べて、あたり前の様に仕事に行く。生きている時間の中で、良いのか、悪いのかは別にして、働く時間がしめる割合は、非常に高い。

それならば、仕事の時間の中で、少しでも人として成長したいと考える様になった。同じ時間を使うなら、どの様な時間でも、何げなく過ごすより、笑って価値のある時間にしたいと思った。

働くという日々は、毎日同じ様に思えるかもしれないが、それは明らかに、昨日と違う今日なのだ。

私は、自分自身の気持ちや、想いが一番、大切だと思う。一つ一つの行動には、意味があると思う。一つの物事でも、見る角度によって違う物に見える。自分が何か行きづまった時、様々な角度から、物事を見たり、感じたりできる心を育てて欲しいと思う。

仕事に対して考え方、感じ方で、人それぞれ働くという行動の仕方が、明らかに変わる。それに伴い結果も変わっていき、その結果に対しての感じ方でも、次の働くという行動のあり方が変わってくるのは、確かだと思う。どうせなら、良いプラスのサイクルであって欲しい。

若い人達が、有意義に仕事をする為に、先人達は、人として仕事の苦しみだけでなく、楽しみや生きがいを感じてもらえる仕事への姿勢を見せていく責任があると思う。私自身も先人として恥ずかしくないように、人としてまだまだ夢を持って成長し続けたいと思う。

未来のある人たちよ。何ごとも自分自身の想いを大切にして、自分自身の手で自分の道をきり開いて欲しいと願う。

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