【入選】

未来を支えていくために
筑紫女学園中学校  百武美南  14歳

私はまだ仕事をしたことがない。しかし、よく考えて見ると、私の生活は働いている人達によって、成り立っている。

私が生活するためには両親が働いて稼いだお金が必要で、学校で学ぶためには教師、病院に行って病気を治すためには医者など、様々な職業の人が必要である。

もしも、日本の国民が働かなくなってしまったら、今のような生活はできなくなるだろう。それくらい、「働く」ということは大切である。

今の私は、仕事をできる年齢でもなく、周りの人に支えてもらってばかりだが、その最大の恩返しは仕事をして、社会をつくっていくことだと思う。

しかし、それまでにしなければいけないことが、たくさんある。まず、現時点でしなければいけないことは、勉強だろう。私は勉強をしていると、「こんなことが何の役に立つのか。」と疑問に思うことがある。実際に考えてみると、化粧品や食品の研究や建築にまつわる仕事をするときは、理科や数学の力が必要になり、法律などに関する仕事は社会や国語の力が必要になり、そして、会社に就職して、外国の企業などと仕事するときには、英語の力が必要になるだろう。

このように、今の積み重ねは将来仕事をする上で、絶対に役に立つだろう。

また、何か専門的な仕事に就かなかったとしても、今がんばることが、将来何かを学ぶときの手助けになるだろう。

さらに、職業によっては、資格も必要になる。私がなりたい職業もそうだが、今の努力がやがて実を結ぶということを忘れずに、勉強していきたい。

もし、仕事に就いたときは、社会に貢献できるように、一生懸命がんばりたい。今、働いている人達がいるおかげで私達の今と未来があり、私達に働くチャンスがある。

今は支えられている私達もいつかは未来の子供たちを支えていかなければいけない立場になるだろう。それと同時に自分達の生活なども支えていかなければいけない。

そのために、様々な形で社会に貢献することができる。そんな社会を作ってきたのは今まで働いてきた人達であり、私達はそれを引き継ぎ、未来をつくっていく。

ただし、今の世の中は少し、働きにくくもなっている。サービスの利用者からのクレームや残業など、そのせいで本来仕事ができるような人が働けなくなる可能性もある。

私にはまだ、そんな現状を変える力は持っていないし、誰もそんな大きな力を持ってはいないと思うが、私が大人になり、働く時は少しでもこの現状を変えられるようになりたい。そうすれば、働く人も増えて、もっと生活がしやすい世の中になるだろう。

「働く」ということは今と未来をつくっていくことだと思う。私は将来働いて、たくさんの人々の生活を支える力の一部になりたい。

「今と未来をつくっていく」ということは自分にとってはすごく難しくて大変なことのように感じるが、努力と経験を積み、堂々と働くことができるようにしたい。

未来に対する不安や心配は計り知れないがそんな未来に生きる自分ができることといったら、「働くこと」だろう。

今は、ただ自分の見えるところ、見えないところで働いている人達への感謝を忘れず、自分もそんな大人になれるように、今できることをがんばっていきたい。

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