【佳作】

【テーマ:仕事をしたり、仕事を探したりして気づいたこと】
働くことについて
日本大学三島高校  山本真帆  15歳

私はまだ十五歳で、職業体験以外でやったことがありませんが、働くことについて、気づいたことや思ったことが三つあります。

一つ目は、誰かのためになるということです。どんなに小さくて、暗い仕事でも、必ず誰かのためになっているということは確かです。そして、どの仕事もなくてはならない存在だと思います。例えば、整備士は、普段使う公共の場のものを点検するなどという仕事です。この仕事がもしなかったら、事故が起きる可能性が高くなり、安心して過ごせなくなります。そう考えると、すべての仕事は大事だなと思うし、裏側で、汗水流して頑張っている人はかっこいいなと思います。

二つ目は、自分のためになるということです。働くことで、器具の使い方や、人間関係を築いたり、コミュニケーション能力などが学べると思います。仕事を一生懸命、死ぬ気でやるのも大事だけれど、その中でも、人間関係が上手くいかない時は、絶対に仕事に集中して向き合えないし、人間関係と比例して、仕事もうまくいかないと思うから、それもしっかり築いていく必要があるなと思いました。コミュニケーション能力では、働くことで必ずといっていいほど人と関わると思います。その時に、相手の目を見て、笑顔で、言葉遣いに気をつけて話すことで、相手に好印象をもたらすことができます。これも、人間関係と同じで、コミュニケーションと仕事は比例すると考えられます。自分の人生を楽しく充実させるためにも、働くことは大事だと思いました。

三つ目は、お金がもらえるということです。お金のために働いているというと、少し悪い印象を受けますが、これは変わらない事実です。自分が頑張って働いてもらったお金は、うれしいと思うし、大事に使おうと思います。家族をもっている、父や母が働いているのは、自分のためでもあるけれど、ほとんどが子どものためだと思います。自分のためではなく、人のために、自分の時間を削って、頑張って働くことは、本当にすごいと思うし、尊敬します。

私は二度、幼稚園と保育園の職業体験をさせていただいたことがあります。そこでは、想像していた、楽で、楽しくて、明るい職場とは違っていました。まず、準備やそうじが大変でした。工作やおゆうぎ会をする時は、下準備で、衣装作りや、背景作り、音源作りなど、大変なんだなと思いました。その中でも私は、そうじのみ体験しましたが、おもちゃはよだれで汚れていたり、床に食べこぼしがあったりと、たくさん汚れがあって、そうじは大変でした。そして、子どもと接する時は、小さいので、言うことを聞いてくれないことが多くて、とても大変でした。そんな中でも、子どもたちはかわいくて、元気で、パワーをもらいました。働いている大人の方は、どんなに忙しくて大変な時も、笑顔で明るく子どもたちと接していたし、職員室でも、楽しそうに話していて、精神的にも身体的にも、本当に尊敬しました。

私も将来、つらいことがあっても、保育士さんのように、明るく元気に働く働き方をしたいと思いました。

戻る