【佳作】
自分は、仕事をするということは「お金を稼ぐこと」としか思っていませんでした。もちろんそれは間違いではないのでしょうけれど、それだけではないということを、アルバイトを始めてから気づきました。
アルバイトを始めた理由は、いい条件だなーとか暇だからやろう、など特にいい理由ではありませんでした。ミスや失敗も最初は多く、注意を受けることもありました。
だんだんと日が経つにつれ、仕事にも慣れてきた頃、自分の思い違いのせいでミスをしてしまいました。1つの小さなミスでも、大きな損害になりかねないと思い知らされました。上司から、いただいた「新人だからミスは仕方ない。それをいかにこれから挽回するかが君のやることだ。」という言葉を忘れずにいます。お金をいただく以上、しっかりそれに見合った仕事を、やることをしなければいけないと、再度認識しました。
何ヶ月かして、新しい作業に挑戦したり、任せられたりなど、少しずつ自分にかかる責任も大きくなってきました。いまはアルバイトですが、就職先もその会社にしたいなと思っています。同じ職員さんとも仲良くなれ、仕事もそこそこできるようになったので、即戦力として使っていただけるそうです。
そうしていると、ただ働いていたわけではない、ということに気づきました。自分の進路を決めることができ、新しい人間関係を作ることができていました。最初はなんとなくで続けていたアルバイトも、長く続けているとこんなにも心境が変わるということに最近少し驚いています。何気なく、なんとなく続けていたはずなのに、いつの間にかここに就職したい、やっていて楽しいと変わっていきました。
「お金を稼ぐ場所」としか思っていなかったはずが、今はしっかりとほかの意味を見つけられています。ただ無駄に続けていた訳ではないと、続けることに意味はあったということを、改めて実感しました。まだ仕事内容は完璧ではないですが、その職場にいても難なくこなせるよう、努力していきたいです。