私の将来の夢は、DNA鑑定をする人になることです。私がなりたいと思っているDNA鑑定をする人というのは、殺人、盗難などの事件現場などから見つかった、被害者のものでない毛やあかなどを分析して、性別、年齢、血液型、身長、体質、手の大きさ、足のサイズ、顔の特徴等が簡単にわかるシステムを操作する人のことです。なぜ私がこのような仕事につきたいと思ったのか……。それは小学校4年生の頃に初めて読んだ東野圭吾さんの『プラチナデータ』という作品の主人公に強く憧れたからです。その『ブラチナデータ』は主人公の神楽龍平が新世紀大学病院で起きた事件の犯人が自分だとDNA操作システムがいい、警察、特解研の人たちから、逃亡しながら事件の真相を探し続ける物語です。
私はその物語の中に出てくるDNA操作システムを操作している人がすごいと強く憧れました。また、この物語では、警察庁やそれより上の人間たちが検索をかけようとすると、その解析結果は自動的にNOTFOUNDとなり、つかまるのを防ぐことができるシステムとなっていました。私はそのようなシステムは使いたくないと思っています。
私にはそういうような夢があります。その夢を日立の会社に勤めている父にうち明けてみました。すると父は優しく「それなら◯◯という所に就職すればいい」「そのためには◯◯大学に行くのがいいんじゃない?」と相談にのってくれました。私の今就きたい職業の場は父が教えてくれたところです。
こうして私は将来の夢のために、どこに行けばいいのか。何をすればいいのかを決めることができました。
このことで私は大きく2つのことを学び、感じ、自分で決めたことがあります。
まず、一つ目は将来の事を考えて、今をきちんとすごすということです。私は先程、父に相談したといいましたが、父は「◯◯に行けば?」というようなことだけを言ってくれたんじゃありません。「将来どうのこうのと言う前に今、目の前にあること、ものをちゃんとしろ」と言われました。私はその時ある事を思い出しました。それはある芸能人が言っていた言葉です。それは、「今、目の前にあることをがんばれない奴が、何がんばれんだ」という言葉です。この芸能人さんはふだんはあまり話さない人なのに珍しく主張したといいます。私の父もこの芸能人さんも、同じことを言っていて同じことを大事だと思っています。なので私はその相談した日から、「今あるものを一つ一つちゃんと真面目にやっていこう」と思いました。
二つ目は親のいることのありがたみです。この作文でずっと話してきている父は日頃から優しく時には厳しく私を育ててきてくれました。母も私がアイス屋さん、お花屋さん、獣医師、薬剤師、そして今なりたいものなどを言うたびに、心から応援してくれました。この私の母と父がいなかったら私はどうなるのだろうと本当に思います。よくある話ですが、私の初任給はそこまで支えてくれた親へのプレゼントにしたいです。
私はこの「働くということ」という作文を書くにあたって最後に書いた、二つのことを学ぶことができました。私は親が笑顔になると幸せです。親が安心して生活できるようにあまり迷惑をかけないように生きて、今あることをきちんとやっていきたいと思います。
お父さん、お母さん初任給待ってて下さいね。ブレゼント片手に実家へ帰ってきます。