【努力賞】
【テーマ:さまざまな働き方をめぐる、わたしの提言】
働く意義
日大三島高校  後藤理花  15歳

働くってなんだろう。ふと疑問に思うことがあります。

収入を得るため、裕福な暮らしをするため、人それぞれ考えがあると思います。

「生きるためには食べなければならない、食べるためには稼がなければならない、そのためには仕事をしなければならない」

これは、池田晶子さんが著した「14歳からの哲学」という本に出てくる言葉です。

私は、この言葉に正にその通りであると思いました。

仕事というのは、簡単に説明すると、お金をもらえるという意味です。

つまり、仕事=働く=お金ということです。

しかし、ボランティアやNPO法人など働いてもお金はあまり出ませんが、活発に働いている人は、たくさんいます。

彼らは、仕事=お金ではなさそうです。

働いた分のお金をというよりも、働いた結果どう変わったかという達成感を感じているようにみえます。

仕事するというのは、お金+αであると考えられます。

仕事にやりがいを感じている人、成功している人はこんなことを言います。

「自分の好きなことや趣味などを活かせる仕事をすればいい。」

たしかに納得できます。

しかし、現実はそんなに甘くないわけです。漫画が好きだから漫画家に、ピアノが趣味だからピアニストに。そう簡単にはうまくいくはずがありません。

好きだとしてもそれで食べていけるかという能力の問題です。世の中、やりたくてもできない仕事がある、これが現実です。

では、自分がやりたい仕事ってなんだろう。高校一年の私には、未知数ではっきりわかりません。

あの仕事おもしろそう、興味があるといったことは、多いかもしれません。

ですが、その一瞬で将来の夢を決めるとなると、話は別です。

「情熱もなく、仕事もなく、楽しみもなく、精神の集中もなく、完全な休息状態にあるほど、人間にとって耐えられないことはない。」

これは、パスカルが著した言葉です。

好きだからやるのではなく、一生懸命取り組んだことで手応えがあっておもしろくなり好きになるというのが自分の本音であると思いました。

仕事をすることは、やはりお金をもらうことだけではない。働くことで何かを得たり、達成感や充実感などの人間としての営みを、築くことができる。目的を忘れずにやりがいを感じて仕事をする。私もこのようにして、仕事をしたいと思いました。

活気よく働くために、自分の「強み」「仕事の仕方」、そして「価値観」を大切に。

人生の8割は、仕事をすること。

自分の中で「働く意味」を見出しながら、大人になっていきたいと思います。

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