働くとはなんだろう。そう考えたときに私は考えが思い浮かばなかった。簡単なことだと思うのに意外と出てこない。誰でもそうだと思う。実際に仕事をしていないからという理由でもあると思う。しかし、いつかは自分も働く日が必ず来る。その時までには働くとは何かをわかっていたほうがいいと思う。

まずは、お金を稼ぐために働かなくてはいけない。人が生きていくうえでお金はなくてはならないものだ。お金がなければ、食べ物が買えないし、住む家や着る洋服も買えなくなってしまう。私の両親は共働きだ。いつも朝早くから夜遅くまで働いている。母に関しては、帰ってきてから夕食の準備に後片付け、朝早く起きて朝食やお弁当の準備と気が休まる時間がほとんどない。しかし母は、嫌な顔一つせず、文句も言わず、仕事に行ったり、家事をしたりしている。私は母になぜ嫌な顔をしないで出来るのか聞いてみた。母は「ママが嫌な顔をしてご飯を作っていたら嫌でしょ。」と、言っていた。その言葉が私はすごく嬉しかった。母自身も毎日仕事に行って疲れているのに一番に家族のことを考えてくれていた。父も同じで家族のために働いてくれている。働くのはお金を稼ぐことだけが目的ではない。家族がいつでも笑っていられるように働くのだと思う。

それから新しいことに挑戦するために働く人もいると思う。私は将来、声優になりたいと思っている。母は賛成してくれたが、父は最初、ものすごく反対していた。反対されるのは当たり前だと思った。普通に働くのとは全然違うし、簡単にお金が稼げるわけではないからだ。それでも私は自分のやりたいことをしたいと思った。母が言ってくれた。「自分のやりたいことをするのが一番いいと思うよ。自分が挑戦したいと思うならやりなさい。」と、そう言って母は背中を押してくれた。確かに安定した仕事に就いて働いたほうがいいと思う。しかし私は新しいことに挑戦してみたいと思った。今までずっと憧れていたことに挑戦して、自分の可能性を確かめたいと思った。そのために私は夢に向かって進んでいきたいと思った。

これらのことを通して、働くことの意味は、人それぞれだと気づいた。父や母は家族のために働いてくれている。私は新しいことに挑戦したいと思っている。この他にも人それぞれに働くことの意味はたくさんあると思う。稼ぐためだけに働いている人もいるだろうし、ただ働くのが好きで働いている人もいるだろう。それでもみんな働くことに理由があって働いていると思う。それぞれの働く意味があると思う。私にとって働くとは、自分のやりたいことに挑戦し、自分の可能性を確かめることだ。辛くて挫折することもあるかもしれないが、自分で決めたことだから精一杯やりたい。家族以外にも応援してくれている人がたくさんいる。自分のやりたいことをやって楽しみながら働きたい。私が頑張ることで背中を押してくれた母や、応援してくれている人たちのためにもなると思う。私の周りの人たちが気づかせてくれた働く意味を大切にしたい。