【努力賞】
【テーマ:仕事をしたり、仕事を探したりして気づいたこと】
長期インターンを通して感じたこと
日本大学商学部  河合紗莉亜  21歳

私は今年の2月からビルメンテナンスを行う企業にて長期のインターンを行っています。業務内容としては、インターン生を中心に社会人では思いつかないような企画提案を行い、実践し、企業をより良くしていこうというものです。インターン生は現在10名おり、私はインターン生統括役をしています。

ここからは、インターンを通して気づいたことを述べていきたいと思います。実際に社員の方と共に仕事をしていくうえで気づいたことは主に2つあります。

1つ目は「仕事で求められるのは個人の能力ではなく、チームワークであること」です。インターンを始める以前はいかに自分の能力を活かせるかが社会人にとって重要なことであると考えていました。しかし、実際にインターンに参加したことで社会人に求められるのは個人の能力ではなく、チームワークであることを実感しました。このことを実感した理由として、インターン期間中はミーティングを通じて事業の問題点をみつけ、話し合いによって問題を解決した場面が非常に多かったからです。このことから、大学では、もちろん、個人の能力(英語や専門分野の知識)を身に付けることも重要だとは思いますが、コミュニケーション能力やチームで共に行動し、物事を解決する能力も大切だと感じました。また、社員の方からは自分を中心に考えず、チームのことを常に考えること。チームのためになるような行動をするようにと教えていただきました。

2つ目は「社会では、突然頼まれた仕事でも完璧な形にすることが求められる。いかに臨機応変に対応できるかが重要となること」です。インターンを行っている間、突然仕事を与えられる機会が多くありました。特に、13時間後に今までの成果を経営陣に発表してもらうから、パワーポイントの準備と台本の準備をしておいてね。」と言われたときは3時間で台本とパワーポイントの準備をしなくてはいけないのか、いやいや、間に合わないだろうな。と大変焦りました。実際に私一人の力では形あるものにすることができず、他のインターン生と協力することでかろうじて形にすることができました。他の与えられた仕事に関しても自分の能力が足らないが故に不完全な状態になってしまうことが多かったです。

こういった経験から、社会人というのは常に臨機応変に対応する力が求められ、かつ、急に仕事を振られても完璧な形にある程度しなくてはいけないと感じました。また、自分には臨機応変に対応する能力が足らないと気づくことができました。社員さんに臨機応変に対応するにはどういった準備が必要かをお聞きしたところ、@計画をたてること。Aリスク回避策を考えておく。B計画通りにならないことを前提とする。C冷静に対処する。Dある程度の時間の余裕はもつ。ということでした。

私は、長期インターンを通じて社員の方と共に仕事をしていくことで、会社の今を見ることができました。また、自分の弱点も発見することができました。就職活動を終え、実際にどこかの企業に入社した際には今回の長期インターンで気づいたこと、社員の方に教えていただいたことを積極的に活かしていきたいです。

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