社会人になってから想像を絶するスピードで時が経っている。瞬く間に一日が過ぎ、気が付けば週末を迎えている。新しい環境で初めて触れることが多く、一つひとつ学んでいることに追われ、そう感じているのだと思う。また、楽しい時間ははやく感じると言われるもので、私自身仕事の時間を楽しんでいるのであろうと決めつけている。
こうして有意義に社会人生活を過ごしているが、もちろん学生時代には今のこの状況を想像しきれていなかった。それは社会人になることがいかなることか肌で全く感じることができなかったためだと考える。それは当然なことで、結局は実際に働くことで見えてくるものが多いのだと痛感した。
昨年に就職活動をしていた際は、未知なる世界であった社会人というステップについて当時の私なりに必死に考えていた。何を目的に働くのか、どこで何の仕事をするのか、なぜそれを選ぶのか、その覚悟はあるのか等、まだ見ぬものを考えれば考えるほど難しく感じ、そして不安な気持ちにもなった。
実際に社会人となり一番感じたことは「求められる存在」にならなくてはいけないということだった。
言い換えれば、人のためになるよう懸命に何かを与えなければいけないということだと考える。何よりも多くの人たちに価値を提供できる存在であるべきである。私が行う仕事が誰かの喜びにならなくてはいけないと捉えている。
仕事は給料をいただくもので、無責任に取り組めるものではない。隣で業務に励む先輩の姿はその想いをさらに強くしてくれた。
高いパフォーマンスを発揮するための自己研鑽をも含めると、人生において仕事が占める時間の割合はダントツとなる。これは社会人となりすぐに実感したもので、好きにならなければ長い時間働き続けられないことを確信した。仕事をすることに何かしらの価値を自ら感じなければいけないのだと痛いほど感じた。生きていくためには稼ぐのはもちろんなことだが、それ以上の何かも得なければならない。
結局は、仕事それ自体に価値を感じなければならず、その価値が誰かのためになり、その誰かに必要と、また評価されることだと考える。
その価値を生み出すためにも、当たり前のように業務へ懸命に取り組んでいく。そして、より高いスキルを身に付けるためにも、自学自習に励み、誰かのために努力を続けていくことにやりがいを感じていきたい。