大学を卒業し、社会人としてのスタートが始まりあっという間に三か月の月日が流れました。営業職として採用を頂き、まずは自社がどの様なことを生業としているのか学ぶため、現場へ赴き実習を積んでいます。私が就職した会社は生活になくてはならない電気・通信、給排水衛生、空調などの設備工事を通して地域に貢献しています。
働くことに対しては誰もが小さい頃から「自分はこの仕事がしたい!」とざっくりとした想いがあったと思います。その想いも自分の置かれている現状や社会の在り方を知るに従って現実味のあるものへと変化していくのではないでしょうか。私の場合、自分の実力不足などの不安や自分のしたい仕事というものが何か明確に決まっていないという理由から、仕事に対して億劫な考え方となり、働くことは生きるため、生きるためには食べなければならない、食べるためには稼がなければならない、稼ぐためには働かなければならないというような後ろ向きな考え方となっていました。しかし、就職活動を通しての様々な社会人の方との会話で、その会社のやりがいや面白さをよく知ること、そして実際に社会人となって働くことでこの考え方が変化しました。働くということはもちろん自分自身の生活を保つことの手段ではありますが、それ以上に自分自身の成長や、やりがい、自己実現に意味があるのではないかと思います。社会に出れば、様々な方々と出会い、様々な考え方を知ることによって、自分自身の考え方も変化していき、それが成長へとつながると思います。また、社会人としての責任を背負ったうえで何かを成し遂げるということは、社会貢献となり、充実感や達成感といったものを味わうことが出来ます。特に私の仕事は、人々の生活を支えるものを対象として工事を行いますので、無事に工事が終われば、自分の力でものをつくることができたことで達成感を感じることが出来ます。またお客様の喜んだ顔を見ることで充実感も得ることができます。
しかし、このライフラインともいえる設備の仕組みはとても身近にあるにも関わらず、専門的な知識や様々な事前準備が必要不可欠で、当たり前のものをつくるということがこんなにも難しいことなのかと感じる毎日です。まだ入社ばかりということもあり、わからないことだらけです。しかし、それは新たな人や知識との出会いで溢れているということでもありますので、1日1日が自分の世界を広げるものとなり、とても充実した日々を送っています。様々な出会いを大切にすることで、少しずつですが自分のできることも増えていきました。何よりそのことが社会への貢献、自分自身の成長にもつながるということを実感できます。自分のできる範囲を広げることが出来れば、今まで以上に仕事を面白く感じることもできると思います。何より自信になります。社会に出るということは不安でいっぱいではありますが、自分自身の成長の場であることを忘れないで働いていこうと思います。