「30歳ぐらいから仕事を理解できるようになり、やりがいを感じるようになるれけど、そこまで辿り着かないうちに辞めてしまう人が多い。」働き始めて数ヶ月経った今、この言葉をふと思い出した。
1年前、私は第1志望の金融業界を目指して就職活動を行っていた。そして、説明会、座談会、面談会、企業訪問などを通して、たくさんの方と出会い、様々な話を聞いたが、冒頭の言葉は、就職活動で座談会に参加した際に、とある金融機関の人事の方がおっしゃっていた言葉である。当時の私は、その言葉に対して、特別興味を持ったわけでもなく、ただ手帳の隅に軽くメモを取っただけだった。今回、私は就職活動で様々な話を聞いたのに、なぜ今になってこの言葉をふと思い出したのかを今日までの働き方を振り返りながら考えてみた。
4月になり、私は実際に働き始めて、働くということはとても大変だなと思った。学生時代に思っていたよりも覚えることが多く、上手くいかないことばかりであったことが大きな原因だと思う。特に、初めの1ヶ月は仕事をただ覚えているだけだったこともあり、少し仕事の流れが変わるとどうしたらいいのか分からなくなってしまうことが多々あった。そこで、私は仕事への理解度を深めていくために、分からないことは先輩や上司に積極的に聞くことや金融の知識等を身につけるために空き時間に勉強するようになった。こうした取り組みの結果、仕事が以前よりスムーズに進むようになったり、先輩方が話していることで分かることが増えたりした。
今現在も仕事への理解度を深めるために試行錯誤しながら取り組んでいる。覚えることも変わらず多く、大変だと思う気持ちもある。その一方で、以前とは違うことが一つある。それは、上手くできなかったことが少しずつできるようになったり、分からなかったことが分かるようになったりすることに喜びを感じ、職場から帰り道で充実した1日だったなと思うようになったことである。そして、私は仕事への充実感はとても大切なことだと思うようになった。
このような経験から、仕事について考え、取り組み、成長を実感することが大切であり、この考えが冒頭の言葉をふと思い出させたのだと私は思う。今後も働く上で大変なことがたくさんあると思うが、大変だと感じる時こそ自分自身の成長に目を向け、その苦難を乗り越えることでまた成長できると信じ、働きたいと思う。そして、少しでも早く仕事を理解し、やりがいを感じることができるようになるために、日々の業務や自己啓発に努めたい。