私は1回転職をしている。現在はメーカーの総務人事で来客対応や新卒採用に携わっているが、以前は全く異なる仕事をしていた。前職では夜勤もあるようなお仕事で、昼夜逆転の生活を送ったり、休日は挟むが日勤と夜勤を繰り返すようなお仕事をしていた。店舗でのお仕事であったため、何か問題が起きれば休日でも電話が来て対応しなければならない、そのような生活の中で、体のリズムも崩れていき、夜勤に入っていることもあり、休日は寝て過ごすことが多かった。なんのために働いているのか分からなくなり、辞めようと決意し転職した。
こんな私だが、就職活動や入社する前は商品開発に携わりたいという夢があった。その夢のためなら、多少大変でも大丈夫だ。と思い、入社を決意した。しかし、働き始めてから、働くことは意外と大変だということに気づいた。このような経験をしたからこそ、学生の時の自分に伝えたいことが2つある。
1つ目は、アルバイトと正社員は同じ時間働いていても、疲れ具合が全く違うということ。学生時代にアルバイトをしていたが、8時間働くと言っても、勤務が終わった後の疲労度が全く違った。それは、責任感であったり、アルバイトの方々を指示して動かすという、常に他の人の動きの把握や数字を上げなければならないという、結果を出さなければならないというプレッシャーがたくさんかかる立場になったからだ。学生のときは、手帳に予定を埋めるのが好きで、遊ぶ約束がない日や、飲み会の日はそれまでアルバイトする生活をしていたため、それとかわらないだろうと思っていたが、そんな私の考えは甘いものだったと伝えたい。
2つ目は、自分が行いたい仕事まで何年くらいかかり、そこに辿り着くまでの期間、自分自身は耐えられるのかということ。いつかできる、携れるではなく、具体的にいつ携れるのか、そこにいくまでに何を乗り越えなければならないのかということをしっかりと考え、入社する必要があるということだ。結婚や出産等、女性は様々な人生があると感じている。そういった中で、期間をしっかりと考えるということはとても重要となる。そのことを見通す力が甘かったため、過去の自分に伝えたいと思う。
現在は新卒採用を通して、当社が求める、そして当社に合う人材を探している。そのような場になったときに、私の今までの経験はとても役に立っと感じている。自社に合うという視点だけでなく、学生にとってやりたいことであるのか、入社後のミスマッチを防ぐというところで、様々な視点で学生をみることができるからだ。そして、当社に入社して頂きたいという思いを伝えることができる。まだまだできる仕事も少なく、勉強の毎日だが、現在の仕事をずっと続けていきたいと考えている。そのときに、この経験を忘れず、会社のこと、学生のことをいつまでも考え続けられる人でありたい。