【努力賞】
【テーマ:仕事をしたり、仕事を探したりして気づいたこと】
仕事をして気づいたこと
島根県  楫屋みづき  24歳

私は今年の春に入社した新入社員です。この三ヶ月は、今までに感じたことがないくらい時間が過ぎるのが早く、あっという間に過ぎていきました。毎日が新しいことばかりで、教えていただいた事を自分のものにしていけるように、毎日少しでも成長していけるようにと精一杯の日々です。そんな中で、働くことについて少し考えてみました。

私には、尊敬する人がいます。それは、母です。今まで、尊敬する人やなりたい女性像として母をあげることはありませんでした。しかし、年を重ねるに連れて両親の有り難みについて感じるようになり、特に、同じ女性でありながら自分の仕事に情熱を注ぎ、母親としても完壁にやってこなす母に憧れをもつようになりました。小さい頃から、母のイメージは仕事人間でした。そして、父が単身赴任をしていたため、父の代わりになる頼もしい存在でもありました。自宅にはたくさんの資料があり、帰っても夜遅くまで勉強をしていました。また、休日にも講習に出たり、毎日よりよく仕事ができるように常に考えている人でした。そんな中で、幼い私たち兄弟の行事には必ず行けるように調整したり、私たちが寂しくないよう工夫をしたりと、仕事と家庭どちらにも100%の力を注いでいました。小さな頃はそんな母の姿をみても何も思うことはなかったのですが、今自分が社会人になって、それがどれだけ大変な事か分かつてきました。女性にとって、仕事をするうえで、どうしても「家庭との両立」が問題となるような気がしますが、母はそれをどちらも完壁にこなしていました。

私は、働くことが生きがいであり、社会に必要とされ自分の知識や経験を生かして活躍していくことが母の幸せであると思っていました。しかし違っていました。何をおいても、私たち家族が笑顔でいられるために頑張ることが母の幸せで、その次に自分の勉強してきたことで救われる人がいることを生きがいに働いているのだとこの歳になって気づきました。そのように、自分の生きがいを明確にし、突き進んで行く母の姿を格好良く思います。今の私は、目の前のことをやるのに精一杯で、あっという間に毎日が終わってしまいます。母のように家庭も大事にしながら自分が大切にしてきた仕事に誇りを持って、どちらにも一生懸命になれる人になりたいと思います。そのためには、毎日をただ過ごすだけでなく、目標をもたなければならないと思います。これからは、自分が尊敬する人を思い浮かべながら自分なりの理想の人物に近づくにはどうすればよいのか考えて日々努力をしながら過ごしていきたいです。

振り返った時、あの時もっと出来たのにと後悔しないように、失敗しても少しずつ前に進んでいきます。

フォローしてくださり、時に厳しく指導してくださる上司や先輩方がいるこの環境に感謝しながら、いつか、成長したねと認めてもらえるようになりたいです。

戻る