【 入 選 】
僕には、将来の夢がある。それは世界に通じる建築家になることだ。なぜ「世界に通じる」建築家になりたいかというと、個人的に日本の建築より、外国の建築の方がユーモアのある、おもしろいものだと感じたからだ。
もちろん、日本の建築物もどれもすばらしいものが多いと思う。例えば、法隆寺や姫路城など、世界文化遺産に登録されているものはたくさんある。しかし、僕が目指しているものは、こういったしっかりしたものではなく、見る者を驚かすような意外性のある建築をしたいと思っている。代表的な例でいうと、チェコにある「ダンシング・ハウス」という建築物がある。これは建物自体がまるで体をしならせた女性をパートナーが支えているように見えることからそう呼ばれている。この建物はあまりに斬新でユニークなデザインをしていたため、建設当時には歴史的建造物が多いプラハには合わないという意見が多くあがった。しかし、現在では広く受け入れられているという。このように、昔は、考えられなかった建築物も時代に合わせて増えていっている。
だが、僕がこれまで語ってきた夢も、そう簡単には実現することは出来ない。夢を叶えるにはまず、資格を取る事が必要だ。その為に大学に行って、建築に関する様々な事を勉強しなければ、ならない。さらに僕が最も取得したいと考えている「一級建築士」の資格は、まず「二級建築士」の試験に合格して資格を取得する。その上でさらに4年以上の実務経験を受けなければならない。だが、これはまだ受験資格を得ただけにすぎない。本番の試験の昨年の合格率は18 . 3%である。この厳しい道のりを超えてやっと「一級建築士」の資格を得ることができる。
僕は、この険しい道のりを乗り超える為に人生計画を立てた。まず、今の高校を卒業したら日本大学の建築学部に入りたいと思っている。なぜ数ある建築学部の中で日本大学を選んだかというと、一番の決め手は一級建築士試験の合格者数の多さだ。平成29年度の合格者ランキングでは、東京理科大学や早稲田大学を凌いで1位になるなど、建築という分野ではかなり上位の方だろう。
もちろん一筋縄で叶う夢ではない。相当な根気と努力が必要になるだろう。しかし、自分は人一倍努力を重ねて必ずその夢をつかみ取ってみせる。