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【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
若者の模範になりたい
群馬県  アラサーズ  28歳

私が仕事を通じて、かなえたい夢は就職に失敗しても大丈夫だと伝えられる大人になることだ。

10年前、高校卒業後に就職した職場を1週間で辞めた私はこう、思っていた…。

「ま、何とかなるだろう。」

世間知らずもいいとこだ。

正社員どころか、アルバイトの面接も不採用という日々を2年、味わった。

20歳の誕生日を前に、派遣会社から物流会社で荷受けの仕事をやってみないかと言われ、約9ヶ月、働いた。

早朝6時から10時までが多かったが、日によっては8時までという日も…。

これではいけないと、自動車部品工場に転職したものの、昼と夜の交代制で体調をこわし、1ヶ月半で退職。

再び、無職になってしまった…。

自暴自棄になり、ハローワークには行かず求人誌のみを利用し、書類選考以外は選ばないという、やり方をしてみた。

とある日曜日のこと、新聞折込の求人広告で「ごみ収集の助手」を見つけた。

そこには「履歴書をご郵送下さい。」

しかし、私には一つだけ弱点が…。

「乗物酔い」であることだ。

小さい頃から、薬も効かない程のレベル。

「ま、何とかなるだろう。」

駄目元で応募した私は驚いた。

面接まで辿り着き、採用されたのだ。

初日、案の定、酔った。

仕事中は吐かなかったが夕方、仕事終わりに会社のトイレで…。

2日目は、仕事中に吐いてしまった…。

運転中の上司から「薬買ってみ。子供の時と違って効くかもよ。」と言われ、仕事帰りにドラッグストアで酔い止めの薬を購入した。

すると3日目、全く酔わずに終わった。

夢のようだったが、夢では無かった。

今年、勤続5年目を迎えた。

10年前の自分、さぞ驚いているだろう。

苦労・失敗・挫折は生きていくための試練だと思って、今日も私は生きている。以上。

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