【 佳   作 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
私のかなえたい毎日の夢
東北芸術工科大学  佐 藤 詩 織  20歳

仕事を通じて、かなえたい夢が1つ私にはあります。それは、毎日1回は必ず美味しいごはんを食べることです。私は、美味しいごはんが世の中にあふれかえっているのにかかわらず、残業や仕事の人間関係などのストレスで精神的にも、体力的にも美味しくない食事をすることは人間として間違っているのではないかと思います。

今の社会人は食事に安さとスピードを求めがちな気がして仕方がありません。

それは食べることを純粋に楽しんでおらず、ただの食事としての行為として食べている人がいるのではないかと思うのです。その食事でお腹は膨れても、精神的にも体力的にも回復しなければ食事としての意味はありません。

社会人の人生を40年と仮定して、週5で働くとします。1日3回食事をするとして1ヵ月で60回、40年で28800回です。人によってそんなにあるのかと考える人もいればそれしかないのかと考える人もいると思います。私としては、それしかないと考えます。人生は一回きりなのに社会人になることで28800回もの美味しく食事をする機会が失われていきます。無論、1日3食全て美味しい食事でなければならないということではありませんが、それでも食事をする機会を無駄にしたくはないと考えてしまいます。

私は、仕事に追われ、必要以上の会社の飲み会など、自分が好きなごはんを自分の好きな時間に食べれなくなる、そのような働き方は望みません。仕事量が多い管理職、責任問題が降りかかる課長職などの進級も望みませんし、生きていくための給料と美味しいごはんが食べれる時間があれば十分だと考えています。

私は家事があまり好きではありません。お弁当を作るにしても、食材を買い、調理し、食器を片付け、食べ終わったらお弁当箱を洗わなくてはなりません。一体人生で何時間分取られていくのでしょう、大学生の初め頃私もお弁当を毎日作り大学に行っていましたが、朝は30分早く起きお弁当を作り、大学から帰ってお弁当箱を洗い、休日には片道30分かかるスーパーに食材の買い出し。その家事が今では嫌で仕方がありません。なにより自分の時間が好きでもない家事に持っていかれることが苦痛でした。その点から今では、家事に使っていた時間を友達と一緒に学食を食べるということに使っています。そのほうが自分で作ったお弁当よりも美味しいですし、何より家事をしていた時間を朝は支度の時間に、夜は課題の時間に使えます。私にとってはとてもその方が有意義なのです。私の叶えたい夢はここから来ています。

社会人のみなさんに質問です。今日または昨日の昼食何をたべましたか?社会人だからという前置きは必要ありません、自分が食べたいものぐらいは誰にも邪魔されず食べていいはずです。働くことにより食べること、自分の時間が奪われるのは稼いでいる意味がありません。毎日一回でいいから美味しいごはんを食べること、それが私の仕事を通して叶えたい夢なのです。

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