【 奨 励 賞 】
私にはまだ、仕事を通じてかなえたい夢はありません。今の夢は、社会に出て、社会の一員として仕事をすることです。
私には障害があり,車椅子で生活をしています。そのため、仕事に就けるのか、自立した生活を送れるのかどうか、不安な毎日です。
そんな中、高校2年生になると行われる現場実習が近づいてきました。現場実習とは、将来の就労に向け、企業などで実践的な経験をさせてもらえる機会のことです。
今回、私が実習させていただくのは、在宅就労という、職場に行かずに仕事をする方がたくさんいる会社です。このような働き方があると知り、通勤などが難しいと考えていた私にもできるかもしれないという希望が持てました。初めてのことばかりで不安もありますが、将来を見据えた有意義な時間にしていきたいと思います。
私は、働くことで自分の存在意義を見つけていきたいと思っています。私は学校にいる間、家にいるとき、常に誰かの手を借りて、たくさんの人に助けてもらいながら生きています。そして、それはこれからもきっと変わりません。でも、だからこそ働いて、誰かの役に立ちたいと強く思っています。
もちろん、働くことがすべてではないとは思いますが、今は働くことが社会に貢献できる一番の方法だと考えています。
出来る仕事は限られていると思いますが、自分なりの方法で少しでも誰かの役に立てたなら、それはとても嬉しく、仕事をする大きな意味になると感じています。
まだまだ先のことなんて見えず、不安になり、進む道に迷う今ですが、そんな今だからこそ、ひとつひとつのことに妥協せず、一生懸命に取り組んでいきたいと考えています。
全てが自分の思ったように進むことなんてないと思うし、これから先、いろいろな困難が待っていると思います。でも、それを恐れていたら、きっと何も始まらない。今の自分にできることは、望んでいる仕事につけるよう日々努力していくことだと思っています。
卒業までの約1年半、社会に出るために必要な力をしっかりと身につけ、自信を持って仕事ができるようになるよう、1日1日を大切に過ごしていきたいです。