【 奨 励 賞 】
私は看護師に憧れています。なぜかというと、人の命を助ける仕事だからです。もちろん責任は重大ですが、患者さんに信頼される、そんな看護師になりたいです。
きっかけは、私が入院した時のことと部活でのことです。中学生の頃、膵臓の病気で入院しました。毎日のように家族が来てくれましたが、必ずどこかで一人になる時間がありました。初めての入院でとても心細かった私に、看護師さんがフレンドリーに接してくれました。廊下を歩いてると話しかけてくれたり、シールをくれたり、何気無い会話が、とても嬉しく、そして楽しかったです。この時、私は人を笑顔にさせられる職業ってかっこいいなと思い始めました。もう一つは部活での出来事です。私の同じ部活の子が過呼吸になってしまいました。その時に、私の周りの子達は手や足が固まらないように揉んでほぐしたり、つけてるサポーターやシューズをはずし、ひたすら声をかけていました。私はどうしたらいいのかわからず、立ち止まってしまいました。過呼吸はひどいと命に関わると聞きました。目の前で人が苦しんでる時に、戸惑って動き出せなかった自分が情けなかったのと、その場で対処できる人が一人でもいることで冷静になれたことの大切さ、自分が人を助けられるようになりたいと思いました。
看護師は共感力と想像力が大切だと聞きました。実際に私もそうでしたが、入院してるだけで精神的に疲れます。これを支えるために、病状だけでなく、患者さんが置かれている状況、抱えている悩み、家族との関係性などを理解して共感することが大事だと思います。患者さんの気持ちがつかみにくい場合も必ずあります。その時には患者になった気持ちでどこまでイメージできるか、想像力も大事です。相手の気持ちを考えることが大切なのは小さい頃から両親や学校の先生に言われてきました。これは私の理想とする、人を笑顔にさせられる看護師と同じだと思います。相手の気持ちを考えることができれば、お互いが笑顔でいられます。人から感謝される看護師になりたいです。