【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
好きなことで夢を叶える
日本大学三島高等学校  の の か  18歳

18歳になり、幼少期から抱いていた夢を現実を見なければならないと周りの友人が捨てていく中、私は未だ捨てられずにいます。私の夢は自分が著した本を世の中に発信することです。幼稚園に通っていた頃、外に出て鬼ごっこをするよりも教室で本を読んだり、絵を描くことの方が好きでした。4歳の時に先生が朝の会と帰りの会で何曲もピアノを弾いてくれていました。私は手からあんなに美しい音楽が繰り出されることに幼いながらに感動し、また自分の手で先生のように室内を自分の奏でる音で溢れさせたいと強く思ったのです。昔から行動力のあった私は、家に帰るとすぐに母と父に「ピアノを習いたい。」と伝えました。両親は笑顔で承諾してくれました。すぐに母が知り合いのピアノ教室の先生に連絡を取ってくれ、私は1カ月も経たないうちにピアノを習うことができました。最初は音楽と親しむ環境作りからと、歌を歌ったり右手だけの誰もが知っているような簡単な曲ばかり練習していました。できない部分はテンポを落として確実に指が回るまで練習し、とにかく与えられた曲を完璧になるまで努力していました。ある程度の力が身に付いたのがピアノを始めて2年目の6歳の時です。先生にまだまだではあるけど幼稚園生にしては上出来と認められ、冬に行われる一大イベントである発表会に出させてもらいました。SMAPさんの「世界に一つだけの花」を弾くことが決まり毎日猛特訓しました。しかし6歳の私には難易度が高く、苦戦の連続でした。そんな時私はオリジナルで曲を作ることによって心を落ち着かせていました。自分で曲を作りそれに合わせて歌詞を書きました。そうするとパワーがもらえるような気がして私はピアノで挫折した時はもちろん、学校でうまくいかないことがあれば創作活動に夢中になり心を着ちつかせていました。中学3年生になる頃には、100ページにもなる本格的な本を自己満足ではあるけれど書きあげました。何人かの個性に溢れたキャラクターを登場させ思うままに生きてもらうのです。ごく普通に学校生活を送る学生になったり、時には未知の世界へと旅立つ勇者になったり。想像力は無限です。私が考えることを辞めない限り、減ることも消えることもなく増え続け私の生きた証となるのです。私はその大切に書き留めた宝物を世の中に届けたいのです。私の作品が誰かの手に持たれる。そんな素敵な未来の為に一生懸命勉強し、今を大事に大事に噛みしめながら生きていきたいと強く心に決めています。

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