【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
両親への感謝
島根電工株式会社 安来営業所 工務課  飯 島 涼 介  20歳

高校を卒業して働き2年が経過しました。日々仕事をこなす大変さや実家から離れて寮生活をし自立して生活することの大変さを感じています。私は地元の工業高校を卒業して、今の会社に就職をしました。学生の時は電気系を専門に学んできたので、電気工事を主とする会社で周囲からの評判も良く、また身内が務めているということもあり、迷うことなく今の会社に決めました。入社してからは研修期間を経て、先輩社員の方と一緒に施工者として作業を行っています。専門的なことはもちろんですが、挨拶、掃除といった礼儀についても教えていただき、日々仕事に励んでいます。

仕事をするようになり、お金を稼ぐということが、とても大変なことなんだと感じるようになりました。私は小学校から高校まで部活をしており、道具費や遠征費が度々必要でした。ですが、嫌な顔をせずにお金を出してくれていた両親に、あの時は何も感じなかったのですが、今思うと申し訳いないという気持ちと同時に、感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。私は、姉と弟を含め3人兄弟です。授業料がかかる学校に行く者、部活に励む者、三者三様な兄弟でしたが、一度も愚痴をこぼさず、3人が困らないように学校生活を送れたのは、両親の援助があってこそだからだと気づき、本当にありがたいことだと感じました。

また、給料を頂くようになり、自分の車の維持費やその他の支払いで、生活費に残るお金が案外少ないということも知りました。一人での生活でも思ったよりお金が必要になります。両親は、家族が暮らせる様に切り盛りしていたと知り、仕事をしていれば無駄遣いをしても、生活ができるなんて思っていた自分が恥ずかしくなりました。自分が経験することにより、また新しく両親への感謝の気持ちが芽生えました。今更かもしれませんが何がともあれ、今暮らせているのは両親のおかげです。今からでは遅いかもしれませんが、これからは親孝行をしていきたいと思っています。

今は寮生活をしていて実家に帰ることも少なくなり、1か月で数日となってしまいました。顔を合わせる機会が少なくなりましたが、安心させるため、近況報告や成長した姿を見せ続けていきたいと思います。自分を含め兄弟3人がもらってきた愛情を、今度は返していく番だと思っています。また、今すぐ両親のようになれと言われても難しいですが、いつか家庭を持つようになれば、両親にような存在になりたいと思っています。

戻る