【 奨 励 賞 】
私は今、新卒で入社した人材派遣会社の営業職を退職し、営業事務の仕事に転職し、2年目になる。
退職した後は方向性が定まらず、転職期間中は自分に合った仕事はなんだろう、自分は何がしたいのだろう、自分は仕事に何を求めているのだろう、と改めて「仕事」についてたくさん考えたり、悩んだりした。
その中でも特に深く考えてしまうことがあった。
私の小学校から親しくしている仲の良い友人たちは皆、薬剤師や公務員、大手企業社員といった一般的に安定性があり、評価の高いとされる仕事に就いている。
今までは賞賛することこそあれ、悩むことなどは全くなかったのに、そのことは、転職期間中は大きい悩みの種の一つになった。友達と比べては、自分だけどうして上手くいかないのだろうとネガティブに考えてしまっていた。
転職活動を進める中で、両親や姉弟にこの悩みを打ち明けた。
基本的に家族は皆超が付くほどのポジティブなのだが、そのときも母から「なんでお友達と比べるの?自分は自分でいいんじゃない?自分の大事にしてるもの、どう働くのが一番生き生きできるか考えてごらん」と言われ、はっとした。目が覚めたような気持ちがした。
その後は「自分らしく」をキーワードに積極的かつ極めてポジティブに転職活動を行うことができた。
その中で自分らしい仕事とは、「人をサポートする仕事」、「プライベートを大事にできる仕事」、「前職の経験を活かすことのできる仕事」であるという結論にたどり着いた。
そしてそれらの条件を全て満たす営業事務の仕事に就いた今、以前よりも毎日充実した日々を過ごすことができている。
転職活動を通した「自分探し」で、自分らしさの答えを見つけられたため、もう他人と比べることもなくなった。
そして、自分について今一度考えてみることも仕事をする上では大切なことだと思った。
「他人と比べるのではなく、自分が納得し、生き生きと働くことのできる場所を見つけることが何よりも大事なのだ」と教えてくれた母や応援してくれた家族に感謝し、日々仕事に邁進しようと思う。