【 奨 励 賞 】
人生80歳の時代が到来し自分がその歳になり、何をすべきか・唯だ生きているだけでは夢も希望も湧いてこない、両親から健康な体を頂き80歳過ぎまで生かされている命を後世に活かす義務があると、この歳になり初めて悟りました。
若い地方公務員時代は無我夢中で働き趣味の旅行など出来なかった苦い経験もあり、退職後は旅行に行き趣味の盆栽いじりや、植木、野菜栽培に夢中になり10年余りはアッと言う間に過ぎ去りこのままで良いのか自問自答する日々が続きました。
この世に一粒の命を頂きこのまま一生終わるのは忍び難く、何か一つでも自分に納得する仕事は出来ていない事に気付き75歳にして、長崎県西南端の対馬に3年程日本古来の日本ミツバチ飼育(江戸時代より対馬伝統の古木を活用した蜂洞で飼育・将軍家に日本蜂蜜を献上した実績がある)の勉強や実地研修に励み先輩や、専門家の指導を受け3年間修業しふる里雲仙市に帰り日本ミツバチ復活活動、荒廃地の解消に取り組みましたが思うようには進みません。
農地の荒廃や高齢化・後継者不足、離農で、農山村は限界集落が目立ち半面、野生鳥獣は激増し農地と里山は荒れ放題と激変しております。
そんな中で平成29年11月茨城県つくば市筑波大学で全国日本ミチバチサミットが開催され参加する事が出来ました。全国から3000名あまりの関係者が集い貴重な研究発表が有り、その中で関心を得たのは・
全国から高校6校・大学5校と11校の若い青年達のエネルギッシュな研究発表が有り・活動の内容も今世紀の問題を的確にとらえ活動した内容に感銘しました。
{これをやりたかったのだ}一つの小さな光が見えてきました。
帰省後さっそく地元小浜高等学校に出向き、校長先生と担任の先生と話し合い希望者を募ったところ、3名の希望者がありサミットの話や、学校近辺の農地の実情や自分の日本ミツバチ飼育圃場を見学し今後の対応スケジュールを検討話し合う中で、最初に足元の小さな問題から取り組みむ事にしました。
地元の農家から荒れ地5アール程を借り受け草刈、除草、耕うんと馴れない作業を皆で協力し一歩から始めました。
作業スケジュールを皆で取り決め毎月1回のペースで作業を進めております、本文の学業に支障の無い様に放課後、土曜日、日曜日に皆で馴れない作業を一歩二歩と着実に歩き始めました。
6月に日本ミツバチ一群を分け与えると自分達の圃場にハチが来ると毎日観察するのが楽しく10月の採蜜を首を長くし厳夏もハチの見守りが続きます。高校生は3年で卒業します、自分の80年間で学んだ知識や技術全てを若い高校生に伝授すべく四季折々の作業を実施体験を通じてハチの目標と夢に向かって満進しております。