【佳作】
私は、管理栄養士として学校給食に携わり、子どもたちの健康の手助けをしたい。
私が管理栄養士になって学校給食に携わりたいと思った理由は、高校生になり、学校給食のありがた みを痛感したからだ。私は、9年間のバレーボールの経験の中で、大きな故障をしたことがなかった。し かし、高校生になって初めてシンスプリントになり、それがなかなか治らなく、悪化して疲労骨折にま で及んでしまった。そこで、トレーナーに相談したところ、内臓の状態がよくないことが、その原因に なっているのではないか、という指摘を受けた。いま振り返ると、高校生になり、毎日の昼食が、学校給食から弁当に変わったことが原因だと考えられる。母が夜勤のときには、自分で弁当を作ることが多 かったが、作る時間もなく冷凍食品を詰めただけのものになってしまっていた。食事の内容の重要性を 疎かにしてしまっていたために、自分の身体にも悪影響が及んでいたのかもしれない。
そこで、子どもたちには、食事によって防ぐことのできるケガや体調不良に苦しむことなく、勉強や 部活など、目標に向かって好きなことに一生懸命取り組んでもらいたい。丈夫で健康な身体で過ごすこ とができるように一管理栄養士としてサポートしたいと思う。そのために、大学では健康栄養学の分野 で、心身の状態と食べ物の関連性を学びたい。そのために、今私が努力していることは、「自分は学校給 食にどう貢献できるか」ということについて深く真剣に考えていることである。私は、前述したことに 加えて、子どもと関わることが大好きだ。そこで、いくつかのメニューから子どもたちに選択してもら うセレクト給食や、校内放送を活用した、食に対するクイズ、食育につながるようなランチョンマット の活用などを考えた。1つ目のセレクト給食には、子どもたちが義務教育を終え、学校給食が受けられ なくなっても、その健康が維持できるような知識を身につけてもらいたいと思って考えた案である。
このように、子どもたちが給食の時間に食事を楽しみながら自分の食生活について考える機会を積極 的につくっていきたい。また、海外の国々よりも優れていると思われる日本の学校給食にも、大学で勉 強をしていく中で、今の私にはまだ見えていないものが見えてくると思う。これから学ぶ健康栄養学を 通して、日本の学校給食で問題とされていること、学校にとどまらず、日本人やその家庭の食に関する 問題について、自分なりの考えや改善策を見つけて、積極的に取り組みたいと考えている。