【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事を通じて、こんな夢をかなえたい】
わたしの夢
浜松市立高等学校 鈴 木 はる香 18歳

世の中にはたくさんの仕事がある。病気の人を救う医師、人々の安全をを守る警察官、私たち学生に 勉強を教える先生。そんな数々の仕事がある中、私が興味を持った仕事、それは舞台衣装のデザイナー (製作者)である。

私が舞台衣装のデザイナーになりたいと思ったきっかけは二つある。一つ目は、劇団四季のミュージ カルを見に行ったことだ。私の大好きな「美女と野獣」を母と姉と見に行った。ディズニーのプリンセ スは小さい頃から憧れており、特に「美女と野獣」の主人公であるベルが大好きだった。ベルが着てい る黄色のフワフワのドレスは本当にきれいで、いつか着てみたいなどと思うほど憧れだった。ミュージ カルを見て、私はとにかくベルの衣装に目を奪われた。舞踏会でのシーンであの黄色のドレスに身を包 んだベルを見たとき、私はまるでベルが映画から飛び出してきたかのように感じた。原作とは少し違う、 オリジナリティ溢れたドレスは、また違う美しさがあった。ベルのドレスの他にも、置き物も擬人化していて、アイディア溢れる衣装ばかりだった。そしてふと、こんな舞台の衣装制作に携わることができ たらいいなあと思うようになった。

二つ目は、部活動だ。私は合唱部に入っている。合唱部では毎年、脚本から大道具や音源までを自分 たちで全て手がけるミュージカルをやっている。私は今年、衣装長になった。ストーリーが決まった後、 その役に合った衣装を考え、各自で持っている服を組み合わせたり一から作ったりした。これまであま り大がかりな物を作ったことがなかった私は、スカート一つ作るのにもたくさんの時間がかかった。衣 装を作るということを安易に考えすぎていた。しかし、大変だった分達成感はとてつもなく大きかった。同じ合唱部の部員やステージを見に来てくださった方々に、「衣装かわいかった!」と言ってもらえたこ とが何よりもうれしかった。この喜びを、私はもう一度味わいたいと思ったのだ。

衣装をデザインするにしても制作するにしても、まずは技術が必要となる。だから私は被服の大学へ の進学を考えている。大学でたくさんの技術を学び、身に付け、それを生かして舞台衣装のデザイナー という夢を叶えたい。そして、たくさんの人に喜びを与えたいと思う。

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