【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事をしたり、仕事を探したりして気づいたこと】
働くってなんだろう
あすなろ会 大谷津 岳 央 25歳

私が働くこと・職探しを通じて学んだことは3つある。

1つ目は社会人としての常識が身についていないことである。就職活動において大学などの指導で机 の上での研修を受ける機会はあった。しかし実際に社会人として社会に出てみると今まで自分がもって いた常識や知識が通用しないものだと感じた。相手に対する細やかな配慮や言葉の選び方などお客様に 対する者ばかりだけでなく、仕事に対する責任感や相手に対する配慮、そればかりか一般的な知識です ら足りなかったり、先輩や上司とはずれているのだと思い知らされた。自分のなかでは十分でも、先輩 から見ると不十分なことだらけで、いままでとは違う物差しが必要なのだと感じた。

2つ目は自分自身についての特性である。就職活動において自己分析などは悩むほどしてきたが、働 いていくなかで行う業務やそこで出会う人とのやり取りの中で自分がどういった人間か、得意、不得意 などが見えてきた気がする。正しいのかわからずに飛び込んだ会社や社会で、自分がどのように貢献し 活動していけばいいのか、していけるのかを今にして考えさせられているような気がする。業務に関し て自分の不得意な分野が影響しないように改善や修正をしていけないのだと感じている。

3つ目は同僚、先輩の重要性である。同期において多くのことを話せる友人がいる。大学では、極端 な話では自分自身だけでいても支障はほとんどなかった。しかし、社会に出て、自分を取り巻く環境や そこに関わってくる人の数が多くなり、社会、人とうまくコミュニケーションを取らざるを得なくなっ た中で、仕事に関して相談や本音がいえることはものすごくありがたいことなのだと感じている。同期 だけでなく、困ったときに助け合える人脈が自分を助けてくれるのだと感じ始めている。

社会人としていまだ頼りなく、気が利かないと事あるごとに指導を受ける日々であるが、のちに振り 返った時にどのような形でもよかったと思えるように毎日過ごしていきたい。

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