【 奨 励 賞 】
私は仕事を通して、男女ともに働きやすい社会になるよう少しでも寄与したいと思っている。目標であり、夢である。
その過程で当たり前のことが当たり前になるようにもしたい。
当たり前という言葉はあまり好きではないが、当たり前のことができていない会社が多いのではないか。
サービス残業(残業代の未払い)の常態化、有給休暇の消化困難、男性の育児休業取得が進まないといったことはよく耳にする。
法律で残業代は1分単位の支給と記載がある。
しかし、会社によっては15分単位、30分単位での申請もあるようだ。例えば30分単位での申請になっ ているところでは、29分でタイムカードを打刻すると残業代はもらえない。
これを1ヶ月、1年単位で見ると結構なサービス残業になるのではないだろうか。とてもおかしなことだ。
残業代を全く支払っていない会社はもってのほかである。
こういったこともある。
今までこの業務は勤務外でしていたから、これからも勤務外でするという考えはおかしいと疑問を抱 いている人もいるはず。しかし、なかなか改善要求できていないのではないだろうか。改善要求は簡単 ではない。自分の立場、家族のこと等考えてしまう。
当たり前のことだが要求することが難しい。
有給休暇(以下、有休)。
有休は労働者に与えられた権利である。
では、皆がこの権利を行使できているだろうか。
上司から強制的にでも有休を使用するよう指示されている場合は、恵まれていると考えていいだろう。
業種にもよるが、サービス業等でギリギリの人員で回しているところは有休取得が厳しいように思う。有休の取得を言い出したいが言い出せない環境をどうにかしないといけない。役職者や年長者から進ん で取得することで、年数の若いスタッフも取得しやすくなるのではないだろうか。
有休も当たり前に取れるような社会にしたい。プライベートの充実が良い仕事に繋がるのでないか。
私は、自分が管理している部署のスタッフへは1分単位で残業申請するよう指示している。サービス 残業は、良くない。さらに残業は正確につけないと人員の適正配置ができない。
身近なところから環境を改善し、それが少しずつ広がりを見せたら良いなと思っている。
有休については、自分自身も取得で苦しんだ。やはり、人員に余裕がなく困難であった。有休の使用期限がきて、消えていくとモチベーションが下がった。現在育児休業中だが、育児休業前の有休取得で 少しもめた。
まだまだ当たり前のことが当たり前にできていない。声を上げて少しでも改善したい。
私が育児休業(以下、育休)取得をしたのも育児をしっかりしたいということも理由の1つだが、男性の育休も当たり前になるようにしたいという思いもあった。
厚生労働省が公表している男性の育児休業取得率は以前に比べ上がってはいるが、まだ低い。ちなみ に5.14%のようだ。
男性も積極的に育休を取得し、育児へ参加していくのはどうか。実際に毎日赤ん坊と向き合うと、育 児のワンオペはとても大変だと分かる。その子にもよるが、よくぐずる子だと尚更大変だ。
どうすれば当たり前のことが当たり前になるのかと悩みながらもアクションを起こそうとはしている が難しい。悩みながらも行動しないと変わらない。
サービス残業禁止、有休取得、男性の育休取得。
この3点が当たり前のこととなり、仕事を通して男女ともに働きやすい社会になるよう少しでも寄与 したいと思っている。
これが目標であり、夢である。
1人では難しいと思っている。皆で協力したら少しは前進するのではないだろうか。