【 奨 励 賞 】

【テーマ:さまざまな働き方をめぐる、わたしの提言】
アイデンティティーと仕事の間で
愛媛県 大崎 達哉 32歳

私は、「哲学」を学ぶ者である。今、特に人間のあり方、『アイデンティティー』に強い関心≠抱いている。このアイデンティティーのまだ確立されていない状態を『アイデンティティー・クライシス』と呼ぶみたいである。俗に言えばこの事をモラトリアム人間と呼ぶみたいです。人間の内面的成長・人格形成に欠かせないものと言えるでしょうか...。私は10年自己啓発を続けていますが、今ではそれが自己研鑽≠ニいうものに姿を変えております。誰もが通るこのモラトリアムから、アイデンティティー確立への距離と道。その中には大きな=u葛藤」というものがあるでしょう...。私がそもそも、この人間の内面、自己同一性、アイデンティティーに興味を持ったのは、20歳の頃の私自身の人生の転機の時だ。自分というものがハッキリ分からず、おのれの正体・考え方・生き方・未来への展望に、大きな不安を抱えていた時だ。しかし私は葛藤≠ニ「努力」の末に『運命の一冊』に巡り逢えた。それはジョゼフ・マーフィーの幸せの哲学というものだ。私はこの哲学により、ある程度の所まで人格を確立させた。そして病を抱えながら10年「哲学」を続け、私はある職業訓練所にて働かせて頂いている。勤続4年が経つだろうか...。

その中から感じ始めた事があった。このアイデンティティーの確立と仕事=A及び「社会性」というのは、密接に関わってくるのではないか......という事だ。心理学者エリクソンの発達理論によれば、青年期のアイデンティティーの確立≠ヘ、人間の人格を形成する上で欠かせないものであり、思春期に起こる様々な悩み・疑問と対決し、日々自分に問いかけていくことで、私達の心には強固な自己が形成≠ウれる。とエリクソンは、提唱しています。私は一つ℃vった事がある...。人は遥か古代から、思考・考え方が受け継がれ、人は皆、同じ韻≠踏み続け、『人間的成長』を果たしてゆくものだと...。私は強く痛感した=B

非常に私にとって感慨深い『発見』だった。私も仕事を始め4年が経つ...。今の職場で働かせてもらうまでは、ニート%桝Rの身分の自分だったが、仕事をし変わり始めたものがあった。それは技術の向上・人間関係の波・社会人としてのサービスを提供する側としてのプロ意識=B他、様々なものがあるが、私を今、最もかきたてる@v素が、自己の内面とつよく、深く見つめ合いいかに自分という人間の質≠増すということ...。これが今の私の就職以前に自分というパーソナル・ブランドを高めるという課題≠ニ言えるのかもしれない...。

私は自分が大好き≠セ。そう言えるのも20歳の頃の「人生の大局」の時に訪れた、自己同一の危機に、「大局」をバネ≠ノ自己を「確立」した(立ち直らせた)事が決め手だ。

私が今回あまり仕事≠フ内容について、触れなかったのも、「仕事」とは...。というその仕事の原点について考えてほしかったからである。仕事と人格の形成は密接に「関係」している。今回は、ただ、それだけが言いたかった。漠然と働く、とか仕事≠ニいう前にその根本とも言える「仕事の哲学」について、今一度、哲学・社会貢献とは何ぞや?という疑問に、素直に向かい合ってほしかった...。私はその事を皆に「啓発」したかっただけなのかもしれない。

様々な論を打ち立ててきたが、私にとって働く、仕事とは、『社会貢献』というコトバに意味を置き換えたい。人の役に立つ、人を幸せにする、一人の人の人生の幸せ≠ノ何らかの手段をもって貢献≠キる。という事が、働く∴モ義ではないだろうか。大局を味わった者こそ分かる。人と人との支え合い...。それを精一杯吟味≠オてほしい。

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